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第28回 「3パットの原因は“打ち過ぎ”」

2008.9.13

バンカーの目玉は、ヘッドを深く砂に入れるためフェースをかぶせて構え、ボールの手前にドンとヘッドを力一杯叩き込んでいきます。
ただ、ボールは高く上がらずグリーンに落ちてからよく転がるので注意。
それを頭に入れておくことが肝要です。
―― (インタビュアー) 目玉からはボールが低く飛び出しますよネ。
ということは、前方のアゴが高い時にはどうなりますか?
吉川プロ(以下プロ)
経験を積まないと、アゴの高さ、またアゴまでの距離でクリアできるかどうかの判断はつけにくいでしょう。だから、アリソンバンカーのような深いバンカーでは、目玉からのクリアは難しい、と考えたほうがいいでしょうネ。
―― でしたら、どうすれば―。
プロ
アゴに当たればまたバンカーですから、安全に出す選択をすることです。
――  安全に、と言いますと・・・。
プロ
アゴが低くて確実にクリアできる方法、たとえば横とか後ろに出すのですよ。
――  へっ、横とか後ろ・・・。
プロ
それがスコアメークに必要なんです。イチかバチかは、やらないほうが賢いのです。
だいたいアマチュアの人がイチかバチかをやる時は、プロの私から見て不可能なことがほとんどなんです(笑)
――  おっしゃる通りです。イチかバチかで上手くいったためしがないですね。
では、アゴが高い時には遮二無二グリーンオンを狙わず、安全に脱出させることを優先させましょう。
プロ
そのほうが賢明です。
――  大叩きを未然に防ぐ方法ですね。
プロ
バンカーショットもこれで終わりですので、次はパッティングにまいりましょう。
団塊世代になると、パットが以前より下手になった人も多いでしょうから。
――  トシを取ると、パットの感覚が鈍ってきますからネ。
プロ
それは私なんかでも感じるところです。3パットを減らせば確実にスコアが縮まりますから。
で、その前に聞きますが、3パットは何が原因だと思いますか。
――  う~ん、距離感の狂いですかねえ。
2パットで確実におさまるところまでカップに近づけることができたら、3パットはしませんからね。
3パットの最大の原因は、打ち過ぎてオーバーするから。
プロ
そういうことですよネ。
3パットの最大の原因は、距離感が合わずにファーストパットがカップに寄らないことです。
――  はい。
プロ
では、どうしてそうなるのか。
私がアマチュアのパットを見て思うのは、5メートル以上の距離の時に打ち過ぎるからですネ。
――  ははあ、打ち過ぎていますか。
プロ
ほとんどの3パットがそうです。
――  パットは、届かないと永久に入らないという「ネバーアップ、ネバーイン」という言葉がありますが・・・。
プロ
確かにそう言われていますが、打ち過ぎてカップを大きくオーバーし、返しも入らない、というパターンが3パットの最大の原因なのです。
――  まあ、そのパターンが多いですよね。
すると、3パットがイヤなら打ち過ぎるな、ということですか。
プロ
その通りです。
(2007年 サンケイスポーツに掲載)
 
次回更新予定:9月20日(土)

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