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第23回 「アプローチ成功の秘訣は、浮かせたソール!」

2008.8.2

団塊世代は、ピッチエンドランとランニングアプローチを覚えればいい。
ピッチショットは難しいアプローチなので、特に覚える必要はないというのが、吉川プロの持論です。

―― (インタビュアー)ランニングアプローチは簡単と言われる反面、ダフリやトップもよく出ます。
吉川プロ(以下プロ)
ま、転がしていくだけですから、実際アプローチショットの中では一番簡単なのは確かです。
――  そうですよネ。
プロ
だからグリーンまでの間にバンカーやラフがなければOK。どんどん使うべきだと思います。
ところがダフリ、トップが多発するというのは、正しい打ち方を知らないからです。
――  はぁ。
プロ
使うクラブですが、ボクはピッチングウェッジ(PW)をフェースをかぶせて使います。
ですがアマチュアは、8番や7番といった、ロフトが立ったクラブのほうが転がしやすいでしょうネ。
――  アドレスでは?
プロ
ヒール側を浮かせて構えます。これがランニングを成功させるための秘訣。
――  ヒール側を浮かせる?
プロ
逆のトウ側でボールを打つのです。
――  ということは、アドレスではトウ側のほうにボールを置いて構えるのですか。
プロ
そうです。これだと、地面と接するのはトウ側だけですから、もし手前にヘッドが入っても大ダフリにはなりません。ダフッても、ボールは何とかグリーンには乗ってくれます。
――  ソール全体をべったり地面に着けるとそうはいかないのですね。
プロ
ダフッた場合、ソール全体が地面と接しているので大ダフリになってしまいます。
そこまでダフると、グリーンまで届かないことにもなります。
ランニングアプローチはボールに近づいて立ち
パット感覚で振り子ストローク。
――  ヒール側を浮かせるメリットはわかりました。もう少し具体的に教えてください。
プロ
ヒール側を浮かすには、ボールに近づいて構えます。
ボールに近づくほどクラブは縦振りになるので、方向性もよくなります。
――  そうか。近づいて構えれば、縦振りになりますネ。
プロ
どのアプローチショットにも共通することですが、特にボールに近づいて立つランニングでは、クラブを短く持つことも大事です。
――  なるほど。
プロ
ボール位置は右足の前くらい。そのほうがすくい打ちにならず、上からしっかりボールをとらえられます。
――  ストロークは?
プロ
パット感覚がいいでしょう。
――  パット感覚?
プロ
縦振りのストロークですから、パッティングする感覚で、振り子のようにヘッドを動かすのです。
――  ははぁ、振り子ですか。
プロ
そうすれば、支点になるグリップを大きく動かさずにストロークできます。
だから、より正確にボールをとらえることができるのです。
――  距離感はどうすればいいですか?
プロ
振り子の大きさでコントロールしてください。
(2007年 サンケイスポーツに掲載)
 
次回更新予定:8月9日(土)

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