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第25回 「バンカーショットはすくっちゃダメ!」

2008.8.16

ベアグラウンド(裸土)からのアプローチは、きっちりとヘッドを入れる必要があります。
そこで、まずボールを右寄りに置き、きつめのハンドファーストで構えます。
そしてグリップの位置を変えず、ヘッドだけを上げて落とすイメージでスイングすればいいのです。
吉川プロ(以下プロ)
アプローチはこれくらいにして、次はバンカーをやりましょう。
パワーが衰えてきた団塊の世代が、バンカーショットを苦手にしていたらスコアメークできませんから。
―― (インタビュアー) そうですよネ。では、どうしたら得意になれますかねぇ。
プロ
簡単です、正しい打ち方を覚えたらいいのです(笑)。
それを知らないから、1発で脱出させることができないのですよ。
――  1発でグリーンに乗せることができれば、大叩きはないのですけどねぇ。
ではそれを教えていただきましょう。
プロ
まず、大ダフリやトップして出ないのは、すくい打ちするのが一番の原因です。
――  バンカーはグリーンより低いところにありますから、ボールを上げたくなるんですよね。
プロ
その気持ちがある限り、上手く打てません。
――  はぁ。
プロ
すくい打ちは、下からヘッドを上げていくので、ボールの手前にヘッドが入っても、下をスッとヘッドが通過するだけでボールは飛びません。
――  そういったこと、多いですね。
プロ
また、ヘッドが上がりかけのところでボールに当たればトップです。
――  では、どんな気持ちになればいいですか。
プロ
逆の気持ちになればいいのです。ヘッドを上から砂に叩きつける、という。
そうすれば、エクスプロージョンショットができ、ボールを飛ばせるのです。
――  砂を“爆発”させるのですね。
プロ
さらに、上からヘッドを落とすほどサンドウェッジの大きなロフトも使え、ボールはより高く上がります。それにはアドレスで正しく構えることが大事です。
――  どんなアドレスですか。
プロ
上からヘッドを落とすには、やや左足体重で、ボールを中央から少し左サイドに置くこと。
それとオープンスタンスがいいですね。
ヘッドを落としやすいアドレスで構え、ヘッドを落とすスイングをする。
――  具体的にその意味を説明してください。
プロ
左足体重のほうが、ヘッドはバックスイングで高く上がり、上からヘッドを落としやすいのです。そして、ボールも左サイドに置いたほうが高く上がります。
――  オープンスタンスで構えるのは?
プロ
スイング軌道がアウトサイドインになって、上からヘッドが落ちてきやすいからです。
――  なるほど。
プロ
とにかくすくい打ちしないこと。逆に、上からヘッドを落としていくことを意識する。
そしてヘッドを落としやすいアドレスで構えることが大事なんです。
(2007年 サンケイスポーツに掲載)
 
次回更新予定:8月23日(土)

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