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第22回 「アプローチはピンまで半分の所に落とす!」

2008.7.26

アプローチショットは、トウが時計の2時を指すくらいフェースを開いて構え、スイングはアウトサイドインに。フォローで、体の回転に沿って左に振るようにすれば、ボールは目標に飛んでいきます。

―― (インタビュアー)フェース(ヘッド)を目標方向に振っていかず、体の回転に沿って左に振っていくことの大切さがよくわかりました。ところで、ボールの位置は?
吉川プロ(以下プロ)
少し右サイドのほうがいいですネ。
そのほうが、上からボールを叩くイメージが出てきますから。
――  スタンスは?
プロ
ボールを遠くへ飛ばすショットではないので、幅は広くなくていいです。
ただ、少しオープンスタンスにしたほうがいいですね。
――  オープン、ですか。
プロ
オープンスタンスだと左に体を回転させやすいのです。
そして体重は少し左足寄り。上からヘッドを落としやすいですから。
――  クラブですが、アプローチでは何を使うのがベストチョイスになりますか。
プロ
プロはだいたいサンドウェッジ(SW)ですけど、ロフトが大きい分、ライが悪い時には使いづらいですネ。アマチュアはアプローチウェッジ(AW)がいいでしょう。
AWはSWよりロフトが立ってますが、2時にフェースを開いて構えるので心配ありません。
――  なるほど。AWでもフェースを開くことでSWと同じようにボールが高く上がるわけですか。
プロ
そういうことです。
――  どれくらい上げてどれくらい転がす、といった距離感は?
プロ
それがわからない人は、ピンまでのだいたい半分くらい上げて半分転がす、といった距離感でいいと思いますヨ。
――  ピンまでの半分のところに落とす、ですか。ずいぶんアバウトですよね。
プロ
それが、大きなミスにならず、一番確実にグリーンにボールを残す方法です。
ピンの奥に落としてグリーンオーバーなんてことにはなりません。
半分のところに落とせば、まずグリーンには残るので2パットでいける可能性が高くなるのです。
――  そういうことですか・・・なるほど。
距離感は、ピンまでの半分のところにボールを落とすことを考える。
プロ
もちろんピンにピタリと寄せるには、グリーンの傾斜、速さを判断して落としどころを変えたほうがいいのですよ。
でも、それができるようになるためにも、まずは半分のところにちゃんと落とすことができないといけません。
――  これは、ピッチエンドランですよネ。
このほかのアプローチショットを覚えなくてもいいでしょうか?
プロ
う~ん、これだけ覚えたらアプローチはまあ大丈夫と思いますが、どうしてももう1つ、というのなら、ランニングですかね。
――  上げて止めるピッチショットは?
プロ
これが最も難しいアプローチですから、団塊世代はいまさら覚えなくてもいいでしょ(笑)。
ピッチエンドランとランニングでコト足りますよ。
(2007年 サンケイスポーツに掲載)
 
次回更新予定:8月2日(土)

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