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第21回 「アプローチにも体の回転を!」

2008.7.19

バックスイングとフォローの大きさが均等だと、距離感が出しやすくなります。
それには、フォローの大きさをバックスイングの3分の2程度におさめること。
また、ボールが上がらないのはフェースをかぶせすぎて構えるからです。

―― (インタビュアー)フェースをかぶせすぎて構える弊害はよく理解できました。
吉川プロ(以下プロ)
ふつうはフェースのトウが時計の12時方向を指すのがスクエアですが、それより少し開いて構えたほうがいいのです。
――  ということは、1時くらいを指すほうがいいのですか。
プロ
いや、2時くらいを指す感じがいいでしょう。
それくらい開いて構えたほうが、ボールもより高く上がります。
――  2時を指すくらいフェースを開くと、ボールも右に飛ぶような気がしますが・・・。
プロ
大丈夫。バックスイングでヘッドを少しアウトサイドに上げ、ダウンスイングでインサイド、つまり左に振り抜いていくスイングをすれば、インパクトでちょうどスクエアに戻って目標に飛んでいきます。
――  バックスイングでアウトサイドにヘッドを上げる・・・。
プロ
そうすれば、上からヘッドを落としてこれるのです。
ボールをすくい打とうとすれば、必ずヘッドをインサイドへ低く上げていきます。
――  はぁ・・・。
プロ
すると、ダウンスイングも低いところから下りてきて、ヘッドを上げていくスイングになるので、手前をダフることが多くなるのです。
――  上からヘッドを落とせばダフらないと。
プロ
はい。そして、上からヘッドを落とすことで、クラブのロフト通りの弾道が出るのです。
つまり、高くボールが上がるわけです。
――  なるほど。
プロ
ダウンスイングからフォローにかけては、インサイドに(左に)ヘッドを振っていきます。
決してヘッドを目標方向に出していかないことが大事です。
フォローは体の回転に伴って左にヘッドを振っていく。
――  ボールを狙った方向に飛ばそうとしたら、どうしてもフェースもその方向に振っていきがちですよね。
プロ
そしたらグリップが体から離れ、インパクトでフェースが開いてシャンクする危険性が高くなります。
――  シャンクは困ります。
プロ
だから、アプローチのように小さなスイングとはいえ、ダウンスイングでは体も左に回していかないとダメなのです。その体の回転に伴って、ヘッドも左に振っていく。それで方向性も良くなるということになるのです。
――  ただ、アマチュアは、ヘッドを左に振ると、ボールも左に飛ぶように思えて、なかなかそうできないのですよネ。
プロ
逆にそうしないとボールは目標に飛んでくれません。
5メートルくらいの短い距離ならヘッドをまっすぐに動かしてもいいですが、それ以上の距離になったら体も左に回転、そしてヘッドも左に振っていくことが必要です。
(2007年 サンケイスポーツに掲載)
 
次回更新予定:7月26日(土)

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