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第18回 「トップの原因は、小さなバックスイング」

2008.6.28

フィギュアスケートで、ジャンプして体を鋭く速く回転させる時は、手は縮めて体の近くにおさめます。ゴルフスイングで、体を鋭く速く回転させるのも同じです。
それには、フォローからフィニッシュで、左肩にクラブを担ぐようにしましょう。

―― (インタビュアー)ゴルフスイングとフィギュアスケートでジャンプしての回転は、手が大き な役割を果たすということがよくわかりました。手を体の近くにおさめることが大事なんですね。
吉川プロ(以下プロ)
体が速く回転すれば、それに伴ってヘッドも速く回転する。走る。
だから、フォローで手を伸ばして大きなフォローをとろうとしてはいけないのです。
――  左肩にクラブを担ぐようにすれば、肘が畳まれて手は体の近くにおさまる。
それで体の回転も速くなり、ヘッドスピードがアップするのですね。
プロ
支点になるグリップが、体から離れないことでヘッドスピードが上がる。
そして手を体の近くにおさめることで体の回転が速くなり、ヘッドスピードが上がる。
相乗効果なのです。
――  とっておきの飛ばしの秘訣、よく理解できました。
プロ
距離に関してはそれくらいですね。
あとは、スコアメークの大切な要素になるグリーン周りのアプローチに移ります。
――  飛距離が落ち、またショットがブレてグリーンに乗らないことも多くなりましたねえ。
プロ
そうでしょ。それでアプローチが寄らず、簡単にボギーやダボではスコアは悪くなるばかりです。飛ばしも大事ですが、団塊世代は寄せワンテクニックも磨くべきです。
――  枯れたゴルフ・・・ですか。
プロ
そう考えたらダメ。技を磨くのです。
――  そうですね。では何から・・・。
プロ
グリーン周りでの技を磨くべきですね。
寄せワンができればそれに越したことはありませんが、寄せワンではなくとも、乗せて2パットでいけるアプローチをしないといけません。
――  ところが、ミスして2パットはおろか、グリーンに乗せることができない場合も多い・・・。
プロ
トップ、ダフリが多いでしょ。
――  どうしてトップ、ダフリが出るのですかねぇ~。
プロ
一番の原因は、スイングのスピードが変わるからです。
――  スイングの途中で、スピードが変わるということですか。
プロ
そうです。例えば、このような花道からのやさしい状況からでもトップ、ダフリがでますよネ。
――  出ますねぇ。
アプローチでトップが出る原因は、バックスイングが小さいため
インパクトで力が入り、ヘッドが止まるから。
プロ
まずトップは、バックスイングが小さすぎた時。
小さすぎると、ダウンスイングで本能的に“これでは距離が足りない”と思ってしまうのです。そこでインパクトで力を入れると・・・。ヘッドがインパクトで止まります。
――  止まると、どうなりますか。
プロ
グリップが先行してヘッドが止まる恰好になり、ヘッドのリーディングエッジでボールを叩いてしまう。それでトップになるわけです。
(2007年 サンケイスポーツに掲載)
 
次回更新予定:7月5日(土)

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