フォローのヘッドスピードをアップさせれば、インパクトでヘッドが走って飛距離も出ます。 フォローでヘッドスピードを上げるには、クラブをフィニッシュで左肩に担ぐようにスイングしましょう。
―― (インタビュアー)フォローからフィニッシュで、左肩にクラブを担ぐようにしたら、ヘッド
が走る感覚がありました。
吉川プロ(以下プロ) 素振りをしたらすぐにわかります。 支点になるグリップが、体から離れず、また肘がスムーズに畳めるのでヘッドが走るのです。
―― フォローを大きくしようとして肘を伸ばすのとは、大違いですねぇ。
プロ フォローで肘を伸ばしたら、支点になるグリップが体から離れ、ヘッドは走りません。 若くてパワーがあれば別ですが、団塊世代はフォローでクラブを早く左肩に担ぐ。 それが飛ばせるスイングになるのです。
プロ あとですね、左肩にクラブを担ぐスイングをすると体も鋭く速く回転するようになるのがわかってきます。
プロ 何か、と言われても・・・(笑) 体が鋭く速く回転したら、ヘッドもそれに伴って鋭く速く回転するんですよ。
―― ということは、ヘッドスピードがアップする、と。
プロ そうなんです。 ところで、フィギュアスケート、興味ありますか。
――
興味があるというほどではないですが、浅田真央とかミキティなら知ってます。 でも、それが何か?
プロ 真央ちゃんが、3回転とか4回転とか、氷の上でジャンプして回転しますよネ。
プロ その時、真央ちゃんは手をどうしてますか?
―― う~ん、縮めて胸のところにおさめていたような気がします・・・。
プロ その通りなんです。ちょっとボクがそういう風にして、体を回しますよ。 どうです真央ちゃんでしょ。
――
両手を胸の前におさめてクルクルではなくグルグル回ってますけど、失礼ですが全然フィギュアスケートには見えません(笑)
プロ そうですか。ま、それはともかく、このように手を縮めて体の近くにおさめていたほうが、体は鋭く速く回るのです。
プロ ジャンプして何回転も鋭く速く回転するのに、手は伸ばしてする人は誰もいませんよ。 簡単な話です。手を伸ばしたら、体は速く鋭く回転できないですから。
―― なるほど、プロが言いたいことがわかってきました。
プロ そうですか。
――
フォローからフィニッシュで、左肩にクラブを担ぐスイングは、手を縮めて回転するのと同じ。フォローを大きくしようとするスイングは、手を伸ばす回転と同じということですね。
プロ そうです。だから団塊世代は、真央ちゃん流のスイングをしないとダメなのです。
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