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第15回 「どんなクラブでも飛ばせる秘訣」

2008.6.7

アイアンはダウンブローに打っていく。それには左足体重で構え、トウ側からボールを叩きにいく感覚を持ちましょう。そしてボールの1個分手前を叩くイメージでスイングすれば、クリーンにボールをとらえることができます。

―― (インタビュアー)ボール1個分手前を叩くイメージだとダフリそうに思いましたが、そうではなかった。
吉川プロ(以下プロ)
そうでしょ。腰は必ずダウンスイングで回っているので、ヘッドは落とそうとしたところより少し左サイドに落ちてきます。
そして、ヘッドのトウ側でボールを叩こうとすると、グリップよりヘッドが先行して、具体的に言えばアウトサイドのほうからヘッドは落ちてくるのです。
――  それで、上から叩くスイングになる、ということですか。
プロ
はい。ボールをすくい打とうとして、ボールの1個分手前を叩こうとしたら絶対に大ダフリになりますよ(笑)。そこが大違いなんです。
――  つまりは、上から叩く、という前提がないとダメなんですね。
プロ
そういうことです。ボールが地面と接しているアイアンやショートウッド、ユーティリティーなんかのショットですくい打ちは絶対に禁物です。
――  そこで、どうしたらいいか・・・よくわかりました。
プロ
これまでのレッスンで、飛距離が落ちてきた団塊世代はどうスイングしたらいいかわかってもらえましたか。
――  飛ばそうと思うことがいけない、というのがよくわかりました。
プロ
飛距離が落ちたら飛ばそうと思う。それは自然な考えなんですが、そしたら必ず手とか体に力が入る。つまり力んで逆にヘッドは走らず、方向もブレるのです。
――  そうではなく、ヘッドをいかに速く振るかを意識することが大事なんですね。
プロ
その通り。では飛距離アップのために、どのクラブにも共通する、とっておきの秘訣をここで教えておきましょうか。
――  ほぉ~、まだ秘訣がありますか。
プロ
これは、とっておきの秘訣ですよ(笑)
――  楽しみですネ。もったいぶらず、早く教えてくださいヨ(笑)
プロ
はい、わかりました。それには、フォローでヘッドスピードをアップさせるのです。
プロは、ボールを飛ばすためにインパクトから先でヘッドを走らせることを意識します。
それが、よりインパクトでヘッドを走らせるコツというのがわかっているからです。
――  フォローでヘッドスピードを出そうとしたら、そのフォローの前のインパクトでも、ヘッドスピードが出るのですか。
プロ
はい。ところがアマチュアはフォローでヘッドスピードが出ない。
だから、インパクトでもヘッドスピードが遅いのです。
――  あのぅ・・・フォローを大きくしようとは意識していますけどね。
プロ
うん、それが一番ダメなのです。
――  ?? フォローを大きくしたらヘッドスピードがアップすると思っていましたけど・・・。
フォローではクラブを速く左肩に担ぐように意識する。
フォローを大きくしようとしたらダメ!
プロ
いいですか。フォローを大きくしようとしたら、グリップを目標方向に大きく出していきますよネ。
そしたら、スイングの支点となるグリップが大きく動き、ヘッドは走りません。支点は動いたらダメなのです。
――  フォローを大きくすることと、ヘッドスピードは無関係だと・・・。
プロ
無関係どころか、ヘッドスピードの妨げになります。
それよりフォローでは、速くクラブを左肩に担ぐように意識したほうがいいのです。
そしたらフォローでヘッドが走り、ヘッドスピードはアップします。
(2007年 サンケイスポーツに掲載)
 
次回更新予定:6月14日(土)

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