ボールが左右に散り始めた団塊世代のゴルファーは、軟らかめのシャフトを使うべきです。
長さも45インチが限度で、それ以上長いと、ゆっくりしたリズムで振らなければならなくなり、使いこなしが難しくなります。
また、ボールが上がらなくなったら、よりロフトのあるヘッドにすることです。
―― (インタビュアー)ドライバーに関してはよく理解できました。では次に何を学べばいいですか。
吉川プロ(以下プロ)
力の衰えを感じたら、フェアウエーウッド(FW)、ユーティリティークラブ(UT)などの、楽なクラブを使いましょう。これがスコアメークの秘訣です。
かなりパワーがある人以外は、ロングアイアンなどは使わないほうがいいでしょう。
プロ
ボクでも3番アイアンは使いません。
プロ
もう4、5年前から使っていませんよ。よほど力がないと、ボールが上がらないし、たとえ上手く打ててもグリーンで止まりませんから。
―― なるほど、吉川プロが使えないのなら、アマチュアはとてもムリですよネ。
プロ
まあ、そういうことですネ。また、3番アイアンを持つと、飛ばさなきゃあ、と思うから力が入る。それでよけいミスショットが出やすいのです。
プロ
だから、そんな難しいクラブは使わないことです。
団塊世代は、4番アイアンも使わないほうがいいと思いますよ。その代わり、易しいショートウッドかUTにすればいいのです。
―― 吉川プロは、3番アイアンの代わりに何を入れていますか。
プロ
最初は7番ウッド、いわゆるショートウッドを入れてましたが、今はロフト23度のUTに変えました。
プロ
ショートウッドはボールが高く上がりすぎて風に影響を受けやすいので、変えました。
―― ということは、ボールが上がりにくいアマチュアにはショートウッドのほうがいい、ということになりますか。
プロ
そうです。3、4番アイアンの代わりに、7番や9番のショートウッドを使ったら、パワーがなくてもボールは簡単に上がります。3、4番アイアンの距離でもミスショットが少なく、グリーンに乗っても止まりやすいですからね。
―― 3、4番アイアンより、はるかにグリーンに乗る確率が高くなるわけですね。
プロ
グッと高くなります。片山晋呉なんかもショートウッドを多用して活躍しているのですから、アマチュアが使わないテはないでしょう。
プロ
ショートウッドほどボールは簡単に高く上がりませんが、ロングアイアンと比べたら簡単に上がります。
ショートウッドが苦手な人は使えばいいと思います。アイアン感覚で使えますから、アイアンが好きな人にもいいでしょうネ。
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