.

Home > コラム一覧 > 吉川一雄プロのコラム
毎週土曜日更新

第5回 「トップでチェック! 左肩はアゴの下」

2008.3.29

スイングは手打ち感覚で。
ナタで薪割り、クワで土堀りをするのと同じ感覚でヘッドを振ればいいのです。
だだし、トップではヘッドを振れる態勢を作ることが必要。
それには、左肩をアゴの下まで回すことを意識しましょう。

―― (インタビュアー) 手打ち感覚で振るにしても、トップでアゴの下まで左肩を回すことが大切なのですね。
吉川プロ(以下プロ)
それさえできていたら、ちゃんとヘッドを振ることができます。
そこまで左肩が回っていなかったら回転不足。手打ちしても、ダウンスイングで体が先行してヘッドが遅れてきます。
――  ということはスライスになる・・・。
プロ
出ますね。それを防ごうとしたら、手首をコネてしまいがちです。それらのミスで、さらに飛距離がダウンするわけです。
――  なるほど。
体の硬くなった団塊世代は、アゴの下まで左肩を回す意識を!
プロ
団塊の世代になると体が硬くなり、知らず知らず肩の回転が不足します。
だから、トップで左肩がきちんとアゴの下にきているか、チェックすることです。
――  私も団塊の世代ですから、ちょっとやってみますね。これがトップです・・・。
プロ
で、どうですか。回っていますか。
――  少し回ってないような気がしますネ。
プロ
いや、全然回っていませんヨ。
――  えっ、遠慮して言ったつもりですが、本当に回っていませんか?
プロ
はい。いつまでも若いと思うな、ということですネ(笑)。
知らない間にトシをとって体が硬くなっていることを自覚しないと。
――  う~ん。では、もう1度。これでどうですか?
プロ
それならOKです。
――  ここまで回そうとしたら、やはり意識しないとダメですねぇ。
プロ
ただし、回しすぎないよう注意することも大事ですヨ。
――  回しすぎもいけませんか。より回したほうがいいような気がしますけども・・・。
プロ
クラブの動きを見ててください。こうやって左肩をより回していくと・・・。
どうですかクラブの動きは?
――  体の前のほうに動いていきましたね。
プロ
バックスイングの軌道からズレていく感じがしませんか。
――  ああ、します、します。
プロ
左肩をより回そうとすると、上体の捻転がオーバーすぎてしまうのです。
それでクラブの軌道がバックスイングの途中から外れ、ダウンスイングの軌道も狂います。
これが回しすぎの弊害です。
――  過ぎたるは及ばざるがごとし、ですか。
プロ
そういうことです。
――  そしたら左肩はアゴの下まで回すだけ。それ以上、回さないことですか。
プロ
そういうことです。
(2007年 サンケイスポーツに掲載)
 
次回更新予定:4月5日(土)

第4回 「力を抜いて、手打ちスイング」 2008.03.22
第3回 「コックをほどいて、ヘッドをサッ!」 2008.03.15
第2回 「バックスイングはヘッドから動かす」 2008.03.08
第1回 「飛距離ダウン解決しましょ~あわててスイング、ダメ~」 2008.03.01
コラムTOPへ バックナンバーを見る


go to top

ご案内