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第9回 「シャフトは軽め・軟らかめ」

2008.4.26

団塊世代は、ドライバー選びにも神経を遣うことが必要です。
吉川プロによれば、ヘッドの大きさは、400ccを超えたらほとんど性能に差はないのだそう。
それより、軟らかめのシャフトを使うようにしたほうが飛ぶということです。

―― (インタビュアー)軟らかいシャフトがいいですか。
吉川プロ(以下プロ)
ボクも以前は硬度Xのシャフトを使っていましたが、40歳をすぎた頃から、1ランク軟らかいSに変えました。ところが見栄もあって、団塊世代の皆さんはなかなか軟らかいものに変えないんですよネ。
――  力が衰えたことを認めたくない気持ちがあるんですよ。
プロ
だから、見栄を取るか、スコアを取るかなんです。
力が衰えてきたら、硬いシャフトではヘッドがインパクトで戻ってきません。
つまり振り切ることができず、右に飛びます。
――  それが目安ですか。
プロ
それを防ごうとすると、インパクトで急激に手首を返す動きが出てヒッカケ球になる・・・。
――  ヒッカケが出るのも、シャフトが合わなくなったことの目安ですね。
プロ
とにかく曲がり、飛距離が出なくなる。そういった症状が出てきたら、シャフトが合わなくなった、つまりシャフトが現状の体には硬すぎると思うことです。
団塊世代のドライバーは、これまでより1ランク
軟らかくて軽いシャフトにし、ロフトの大きなヘッドがいい。
――  で、吉川プロのように1ランク軟らかめのシャフトを使うようにしろと。
プロ
まず1ランクですね。Sだった人ならSR。SRを使っていた人ならRにします。
――  長尺シャフトはどうでしょうか。
プロ
確かに長いシャフトのほうが飛ぶ、というのは理屈です。
だから長尺を上手く使って飛ばしている人もいますが、長尺は使いこなしが難しいですよ。
――  長いから振りにくいですよネ。
プロ
長尺はゆっくりしたリズムで振ることが必要です。でも、それまでのリズムを、果たしてゆっくりしたリズムに変えることができるか、というのがありますよね。
――  ええ。
プロ
それができないと、より曲がるショットになるので逆効果ですネ。
それと長い分、フェースの芯に当てにくい、といったこともあります。
――  ということは、長尺はお勧めできない、と。
プロ
ゆっくりのリズムで振ってきた人には合うかもしれませんが、ガツン! とインパクトでボールを叩いてきた人にはどうでしょうか。ま、長くても45インチくらいまででしょうネ。
あとシャフトの重さも重要です。
――  軽いシャフトを使えということですか。
プロ
そう。ヘッドが振り切れる軽いシャフトにすべきですね。
それと、ボールが上がりにくくなった人はロフトの大きいヘッドにしたほうがいいでしょう。
――  ふ~ん。
プロ
力が衰えてヘッドスピードが落ちると、ボールは上がりにくく飛距離がダウンします。
だから大きなロフトでボールを上げ、飛距離を稼ぐようにするのです。
(2007年 サンケイスポーツに掲載)
 
次回更新予定:5月3日(土)

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