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第3回 「コックをほどいて、ヘッドをサッ!」

2008.3.15

飛距離が落ちてきた団塊の世代は、飛ばそうとするためヘッドを速く振ろうとして、あわててスイングをします。それでリズムを崩し、さらに飛距離がダウンする悪循環になりがちです。そこで吉川プロは「ヘッドを効率良く振ることを考えましょう」とアドバイスします。

―― (インタビュアー) 速くヘッドを振ろうと意識するのが、リズムを崩す原因となるわけですね。
吉川プロ(以下プロ)
はい。だからバックスイングでは、あわてずヘッドから動かすことを意識することです。
そしてトップからも、ヘッドから動かすことを意識すれば、あわてないスイングができるのです。
 
――  それで効率良く、そしてヘッドを速く動かすことができますか。
プロ
もちろん、ヘッドはサッと動かさなければいけませんよ。
あわてたらダメというのは、体の動き。ヘッドもゆっくり動かしたら、ヘッドスピードが出ないのでボールは飛びません。
バックスイングでサッ! ダウンスイングでもサッ! そうすればリズムも良くなるのです。
――  ヘッドをサッ! ですか。
プロ
ちょっとやってみますよ。それにはヘッドの先のほうを動かす意識があったほうがいいですね。こんな感じで、サッ!
吉川一雄プロのコラム
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――  なるほどヘッドがサッ! と上がってますね。その時にはコックを速くする感覚はありますか。
プロ
速くコックしてヘッドを動かそうとしてはダメですね。
コックを意識したらそこで手に力が入り、リズムが崩れてスイングも崩れるのです。
ヘッドをサッ! と動かすことだけ。その結果としてコックが速くなるのです。
 
――  ヘッドをサッ! と動かせば、スイングのリズムは速くなりますよね。
プロ
ええ。それでヘッドスピードも速くなるのですよ。
――  リズムは速くなってもいいのですか。
 
プロ
速くていいリズムだからOKなのです。
アマチュアの人は、クラブを速く振ろうとしてあわてる。すると体の動きが速くなってリズムが崩れるのです。これは言いましたよネ。
――  はい。
 
プロ
ところが・・・ヘッドをサッ! と動かそうとすれば、ヘッドだけが速く動く。
そして体はよけいな動きをしない。だからリズム良く、そして速いリズムでヘッドを振ることができる。ここが大違いなんです。
――  なるほど、ヘッドをサッ! と動かせば、まるっきり違ってくるのですね。
トップからダウンスイングでもヘッドをサッ! ですね。
プロ
そうです。よくグリップエンドから下ろせだの、右ひじを右脇腹につけるようにしてダウンスイングしろ、と言いますが、そんなことをしたら、サッ! とヘッドを動かせません。
 
――  どうしたらサッ! と動かせますか?
 
プロ
早くコックをほどくことです。
トップで作られたコックはそのままキープしダウンスイングすると言うプロもいますが、ヘッドは遅れてきます。コックを早くほどいてヘッドから下ろす。
それでサッ! とヘッドを振れるのです。
(2007年 サンケイスポーツに掲載)
 
次回更新予定:3月22日(土)

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